皆さんこんにちは。今日は修験道についてお話します。
修験道って僕は体系だって勉強したんですけど、 たぶんだいぶ変わってるおっさんです。
16歳、高校生ぐらいから修験って何かなと思って、法螺貝吹いた山伏みたいなイメージしかなかったんですけど、
開祖は役小角という、 役行者優婆塞っていう人がいて超能力者です。その人が奈良県の人で。
奈良の奥吉野の方の人で、お母さんが賀茂氏っていう現地の豪族だからいわゆるお坊ちゃんだったんですよ。
ところが出奔して家を出てチャイナに入ってやっぱり超能力があったみたいですね。
▲MIHO MUSEUMより引用
僕みたいに。 だから夜な夜な鬼神、鬼と話して、聖霊の話しや、神様の話しをして、鬼を使ってたっていう。
そういう超常現象を起こせる人だったんですよ。 役行者は聖徳太子が亡くなってしばらくしてから生まれたぐらいですね。
だから飛鳥時代末期から奈良時代の前ぐらいですね、だからその時代に吉野で修行をして鬼を使役して、役行者の時代っていうのは、
神道って言っても古神道みたいなもの。岩を拝んでみたりとかが標準だったんですよ。
仏教って言っても、あんまり仏教も普及しなくて聖徳太子がやっと日本に仏教を入れて、100年ぐらい経って、
少し貴族の間で根付かせたぐらいで民間には渡ってなかったんですね。
だからお寺さんとかお坊さんとか仏さんについて、よくわかってない人が日本人の大部分だったんですよ。
そこで彼は貴族だから神社もお寺もわかるじゃん。文化的なものがそういうものに触れて育ってるから。
だから自分の知っている神道、仏教と原始崇拝みたいな山岳信仰みたいなものを融合させたの。
鬼と精霊とかも山に入って話ししてたから。一緒に生活してたんで。
自分の感性の中で、神道の知識、大乗仏教の知識、山岳信仰。自分の体験上学んできたものを融合させたんです。
日本って66の神様の山があるんですよ、そのうちの33種。半分をたった一人で開いたの。
奴はよくヒーローズっていうドラマがアメリカにあったんですけど、その中にロケットマンという人がいて、
足から火噴いて飛んでいきます。だから彼はロケットマンだったんですよ。
足から火噴いて飛んでいく実話なんです。
ある時、伊豆大島に島流しになったんです。頭のおかしな人だから。
朝廷がこいつ夜な夜な空飛んでってなんか悪いことしてるみたいな。
天皇を倒して新しい政府を作ろうとしているとか。めちゃくちゃな讒言。要するにデマですよね。
それで、捕まっちゃって島流しになったんだけど、よくあるやつですよ。
でも彼は空を飛べるからニコニコして行って夜な夜な足から火を噴いて秩父に通ってたんだって。
山梨の富士山とかに行って遊びに行ってたんだって。
で、伊豆大島には、小角様は夜になると足から火を噴いて飛んで行かれるって地元の伝承に残ってるんですよ。
足から火を噴いて飛んでいくってロケットマンじゃないですか。
足から火を噴いて飛んでいってた。すごいスピードでとんでいって朝帰ってきたんだって。
そういう本当に日本史上最強のやばい人なんですよ。 島流しを満喫してたロケットマンです。本当にロケットマン。
だって空海も日蓮も歩いてたじゃん。彼はロケットマンじゃないですか。唯一のロケットマンですよ。
▲吉野山観光協会より引用
空海は余談なんですけど、役行者を心から尊敬していて俺も山岳に入って神に触れたい。足から火噴いて飛びたいと思って、
彼は生涯、空は飛べなかったらしいですけど。先生には敵わないみたいな感じで役行者が33開いたんだけど。
その残りを行基さんっていう人がいて奈良時代に役行者の後を継いで残りをちょっと開いて、
役行者と行基の後を継いで空海が残り全部を開いた。
だから2人で33開いたのに役行者は1人で33ってすごくないですか?
空飛んでたからできたんです。歩いてないから。 結構色んな神社行ってると役行者が開いたって所多いですよね。
物理的にはあり得ないと学者は言うんですよ。
空飛んでたからできるんですよ。そんな各地に歩いて行けないよ。何も交通機関がない時代に。
だから空海が回ったっていう所も半分ぐらいはお弟子さんが回ってそれを空海が回ったっていう伝承になってることが多いらしいです。
だから半分ぐらいはそうらしいんですよ。でも役行者の場合は多分本当に行ってます。空とんでるんで。
僕の地元の神社も役行者が開いたって書いてました。 皆さん多分「えー絶対嘘だ」と思うんだけど、本当なんです。
これ地元の伝承で残ってるからそういう人いたんです。
僕も将来空飛べるらしいんですけど、今飛ぶとさすがにちょっとお上に目をつけられて危険。
SNSで大変な事になる。バズり過ぎちゃって、僕多分ぶち込まれちゃうんで今はちょっと無理。
社会がもうちょっと進化して超能力者って普通だよねってみんな言い出したら2050年?もうおじいちゃんですよ。無理です。
30年ぐらいしないと多分77歳になったら良いって、神に言われたんで2050年代じゃないですか。
そしたら超能力者は当たり前ですよ。
みんな使えて当たり前になってるんで。今無理でしょ。2023年とか4年かそんな感じで。
自然崇拝を通して神を得て古神道と大乗仏教の知識も入れて、オリジナルの山伏の原型みたいな法螺貝を持つのは、
もうちょっと後の時代かなと思うんです。
装束を着て自然精霊を崇拝しながら、自然の中にある神仏を身の内に入れるっていう。
独特の役行者の時代には、正式には密教は伝わってなかったのかな?
雑密みたいな雑な密教の切れ端みたいなことしてたらしいんですよね。
だから薪積んで火燃やして、神様を召喚するみたいなことが修験道にあるんですけど、あれ原型を役行者が作ってるんですよ。
だからそういう天地自然のもの精霊を使いながらも、仏教的なこともしてそれを屋外でやるって新しいじゃない。
概念があれは修験です。井桁組んで天地の精霊と神仏を呼んで、みんなまとめてご供養するっていう概念を作ったんですよね。
だからごちゃ混ぜ。日本人の好きな日本の古来の古神道と、海外から来た大乗仏教と、
あと誰も知らない自然崇拝を融合させちゃって。神秘的な宗教体系を作ったんですよ。修験神道。
吉野もそうだし金峯山寺とかあぁいうの修験道だし。そういう原型を作った開祖は役小角婆塞だから、役行者ですね。
▲天川村役場ホームページより引用(大峯山)
だから役行者の像がありますよね。吉野のお寺に行くと。
開祖なので吉野って結構最近まで女人禁制でしたもんね。確か、明治までは女人禁制でしたね。
奥吉野とかもあがれるようになったんですよね。でも長年、女人禁制だったので、
吉野の役行者像が代々女人禁制の時に御開帳した。それが1800年代文化年間1812年とかその辺に吉野で御開帳したらしいんですよ。
当時女人禁制で男の人、特に僧侶しか拝まなかった。頑張ってきた経験のある人たちが拝めた像があるんです。
僕が美術品の仕事をしてる時に、およそ200年ぶりに吉野が女人禁制を解いて、
池袋の東部美術館で役行者の像が展示されることになって、
寺に許可をもらって、御神体を引きずり出してきて、僕担当だったんですけど、役行者の像を設置したんですよ。
だから僕、役行者さんとお話ししたんですよ。山から降りてきてどんな気分ですかって、そしたら非常に気分がいいって。
池袋でごめんなさいって感じなんですけど。笑
僕設置しながら、当時ヤマト運輸の美術便で仏像と会話してたんですよ。そんな社員いないでしょ。
面白くて面白くて、側近の前鬼さんと後鬼さんの像も付いていて、御眷属さんとも話ししました。
仏像は長い間女人禁制の山の上にあって江戸時代に御開帳したけど、それでも男性しか拝んでなくて、
女人禁制が解かれてからも秘仏でそれからずっと御開帳してなくて。
その時、池袋の東武美術館の学芸員さんの女性が2人いたんですけど、
要するにオープンする前の設置だから役行者を見て拝む、初めての女性になったんですよ。
えぇっ!って言ってましたよ。そりゃそうですよね。
東部美術館の学芸員の女性が初めて女性で拝んだって言う。僕その場で見てたんでこういう事もあるんだと思って。
すごい瞬間ですよ。女人禁制の山奥から出てきた仏像が最初に拝まれた人は実は東武美術館の学芸員でした、みたいな。
これ、余談なんですけどめっちゃ面白いから言いたかったんです。女の人が震え上がってましたからね。
これ歴史的瞬間なんじゃないですか。みたいな感じで。 すごい瞬間ですね。良かったです。
ちゃんと知識がある、学芸の大学院で博士課程まで取得した専門家なんで良かったです。
だから役行者って伝説の人なんで、伝説の役行者の像が全国各地にあるんですよ。
今でもおそらく何万人以上の人に崇拝されてると思うんですよ。 ただマイナーであんまり有名じゃないんですよ。
なのでこの話しようかなと思って。原型ができたのが680年代ぐらいだからちょうど1350年ぐらいの節目じゃない?
逆に今の令和の時代だったら昭和の死語を使うと”ナウい”って感じで、
ヤングな感じで誰も知らないから逆にフレッシュなんですよ。
平成生まれの子には僕は修験はヒットするんじゃないかなと、Z世代とか何も知らないから。
なので、今回このロケット男の話した方がいいかなと思ってね。
神社でよくね名前聞くけど、説明する人いないし、YouTubeも多分ないし、本もろくにないから分かんないよ。
僕みたいなスーパーウルトラマニアックの人じゃないと知らないから。笑
あと、役行者像のご利益について紹介します。
まず、心身壮健。 体が元気になる。病気直し。あと、下半身から下の体がね、すごい強くなる。歩いたり空飛んでたもん。下駄で。
それこそ、こんな話があって。僕ね、登山してる時に何度も助けてもらってんの。もう歩けないって時に。
「役行者守りたまえ。さきはへたまへ。」って3回言って「どうか、あなたの超人的な体力、気力、精神力を今分けてください。
お願いします。楽々山登りして、霊山の登拝ができますように。」って言って。
そしたら、急に何かが乗り移ってきて。 役行者です。
シャキーンってなって一緒に登ってるお弟子さんが顔怖って言って、「役行者さんに今祈りました?」って言って、「はい」って言って。
それから鬼のようなスピードで走ってちゃう。 もう少しゆっくり行けないんですか?って聞かれましたが
役行者さんと一緒だからコントロールできないんですよ。
彼多分走ってたでしょうね。下駄で。同じ感じになって現代人がついてこれないんですよ。
僕は上で30分待ってたんですよ。逆にゆっくり歩こうとすると役行者は帰っちゃうんですよ。
サレンダーしてるから合わせるしかないから。すいませんけど僕、普通に歩くとくたばっちゃうんで。
みんな邪気を吸ってるんできついんですよね。役行者と一緒になってやんないともう無理なんで。
我慢してもらったんですけど、そういうこと結構あるんで。
今後登山する時ね、僕がちょっと早くなった時は、目安で吉澤さんがマッハになったら
役行者モード使ったんだなと思ってください。 富士山から2時間10分で下山しました。バケモノですよね。めちゃくちゃ早い。
昔、家族連れのちっちゃな男の子とお父さんが富士山登ってて、そしたら僕が飛んで降りてて。
ねえパパお兄ちゃんが飛んでるって言ってました。飛んで行ってたんです。
役行者はだから飛んで登って飛んで降りてきて、要するにポンポンって感じで。地道な歩き方じゃないです。
そういう感じで是非、本当に困ったら呼び出すと無事安全に登山下山できますから、登山する方は参考にされてください。
今日は役行者のお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。